20.モア家 広がる友達の輪
むしゃり。不機嫌そうな顔ですが、これがデフォです。
ブライアンの仕事はカリスマ技術者です。職業名に「カリスマ」って入ってるのウケる。もちろんまだ駆け出しで、分岐にも至っていません。ゲーマーにさせるつもりだったのかも。時々こうしてプログラミングスキルを積んでいます。
そういうゲームじゃないからそれ。
なぜかしょぼくれた顔でチーズサンドを焼くアナベル。
「あたいは孤独な専業主婦…」
外に出ると、パンケーキ家の母子に会いました。
エリザのお尻!!! 最初のころとは別人です。どうしてこうなった。スマートな君はどこへいってしまったの。
娘ちゃんも来ました。
「お姉さんねえー、最近カエルにハマってるの。けっこう詳しいんだから」
見てください、この冷ややかな目。
「あっ、じゃあサーファーナスガエル持ってる?」
ノってあげる良い子供感。
「それは…そんなに珍しいのは持ってないけど」
「あっ…でもねえ、カエルって掛け合わせで新しいのができたりするし、もしかしたらそのうち手に入るかも」
「ふーん…そうだね」
おしっこ漏れそうなので帰ります。
また別の日。
「たまには家にお友達を招かない?」
「もちろんいいとも」
そそのかして何かを飲ませたわけではなく、たまたま水を飲んだだけです。
先日怒りモードで家に来たケイラさん、隣に座ってくれたのに話しかけたら嫌な顔をされたサマーちゃん、会話を途中で切り上げたカサンドラに加え、ナンシー・ランドグラーブさんが来てくれました。
またケイラにいちゃついているところを見られてしまった。
「あのさあ…一応客を招いているんだから、多少はそういう行動も慎みましょうよ」
「こんな時間に何の用? 帰ってくれない?」みたいな絵面ですが、これウチですからね。
頭を冷やしにジョギングに出かけたら、またナンシーに会いました。